長引くコロナ禍は、人々の生活様式を変容させ、消費形態にもこれまでと違うトレンドが見えてくるようになりました。代表的なキーワードは巣ごもり需要ですが、単純に「家でできること」といっても、その実態は様々です。今回はその中から、3つのトレンドを集めてみました。
モノからコト、そしてトキ消費へ
トキ消費には、同じ体験が二度できない「非再現性」、単なる傍観者・来場者ではなく主体的に参加していく「参加性」、参加者も一体になって盛り上げる「貢献性」、の3つの特徴があるとされています。特にコロナ禍においては、様々なイベントが、中止もしくはオンラインでの開催となるなどの事態が発生しました。それまでは当たり前のように楽しめていたイベントが楽しめず、その場・その時にしか楽しめないことにより価値を見出すようになってきています。実際にトキ消費を提唱している博報堂生活総合研究所の調査でも、2020年には全世代でトキ消費の実感度が高まっています。
代表的なトキ消費は、アーティストのライブやフェスイベントです。ファンミーティングやクラウドファンディング、2021年に入って登場したClubhouseなども、トキ消費と考えられます。
「頑張らない」で楽しむ
「エフォートレス」もまた、コロナ禍で伸びてきたキーワードの1つです。エフォートレス(Effortless)とはずばり、頑張らないこと。考え方自体はコロナ禍以前からありましたが、自粛疲れのような長引くコロナ禍での精神的な疲労、自宅で過ごす時間の増加による家事への意識の変化などから、より注目度が高まっています。
コロナ禍で特に伸びているのが、ベースフード社のBASE BREADのように手軽かつ栄養がバランスよく取れる食品、Nintendo Switchのリングフィットアドベンチャーのような自宅で運動不足を解消できる製品などです。
いずれも、食事や運動、あるいはファッションなど、日常的に頑張り続けるのが大変な領域で、「いかに手軽に楽しむか」というのがテーマになっています。
未来につなぐ
経済の先行きが不透明であること、環境や社会への意識の高まりから、経済的・環境的に良いものが今まで以上に大事にされるようになっています。
特に環境への配慮は、企業だけでなく都市・国・世界単位での喫緊の課題と見なされています。例えば車産業においては、ヨーロッパ各国が2030年にはガソリン車の新車販売を禁止する予定で、パリでは2030年にガソリン車の乗り入れも禁止される可能性が高いです。
環境に配慮したプロダクトの開発・提供も進んでおり、100%リサイクル可能なアディダスの「FUTURECRAFT.LOOP」、野菜を丸ごと加工したミツカンの「ZENB」などが早くも登場しています。
実はアイデアプラスでも……
実はアイデアプラスでも、環境や社会に配慮したグッズを販売するセレクトショップBuddy’sを展開しています。どうせ買い物をするなら、環境や社会に良いものを選んでみませんか?詳しくは、Buddy’sの公式ページをご確認ください。
(文・アイデアプラスBLOG編集部)