SNSブランディングに使うべきSNSはどれ?成功のコツと注意点も解説 - アイデアコンパス

SNSブランディングに使うべきSNSはどれ?成功のコツと注意点も解説SNSブランディングに使うべきSNSはどれ?成功のコツと注意点も解説

SNSブランディングに使うべきSNSはどれ?成功のコツと注意点も解説

本記事の著者
山村 采実 ( ディレクター )
山村采実 (ディレクター)
SNSブランディングで
お困りの際は是非ご相談を!
SNSブランディングに使うべきSNSはどれ?成功のコツと注意点も解説
今やビジネスツールとしても欠かせない「SNS」。自社のブランディングに活用しようと考えている企業も多いのではないでしょうか?しかし、SNSは新しいものが次々発表されており、何を利用すれば良いのかわかりにくいのも事実です。
この記事では各SNSの特徴や、SNSをブランディングで活用する上でのポイント、注意点などを詳しく解説します。

SNSブランディングとは

SNSブランディングとは、企業が抱いてほしいブランドイメージを、SNSを通じて消費者に定着させる活動のことです。
SNSは企業と消費者が直接繋がれるため、心理的な距離感が近い媒体です。そのためテレビやWeb広告に比べブランドに対する親しみを感じてもらいやすく、特定のイメージを認知してもらうことが比較的容易だと考えられています。
また、拡散機能を使うことで「企業から消費者」というルートだけでなく、「消費者から消費者」というルートでもブランドイメージを宣伝できる点も強みだと言えるでしょう。

ブランディングの目的

SNSブランディングの目的は、直接的な売上アップではありません。あくまで消費者に特定のブランドイメージを認知してもらうことです。ブランドに対して好意的な印象や親しみを感じてもらう活動だと考えれば良いでしょう。ファン作りとも言い換えられます。
品物やサービスを売り込み利益を上げるためには、ブランディングの後、ライブコマース(インフルエンサーにライブ配信で商品紹介をしてもらう販売戦略)など別の活動を行うことが重要になります。

ブランディングに活用できる主流のSNS

ブランディングに活用できる主なSNSは下記の通りです。

ボリュームゾーン

効果的な活用法

X(旧Twitter)

10~40代の特に若年層

・消費者とコミュニケーションをとる
・情報を拡散してもらう

Instagram

10~20代の特に女性

・イメージを写真や動画で伝える
・ECサイトに誘導する

Facebook

30代以降のビジネス層

・ビジネスに関する情報を掲載する
・BtoB商材を売り込む

TikTok

10~20代

・若年層へ認知してもらう
・未来の顧客を育てる

LINE

幅広い全世代

・クーポンを配布する
・デジタルチラシを使ってキャンペーンを行う

YouTube

10~40代

・動画を使ったプロモーションを行う
・他のSNSと組み合わせて動画を拡散する

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、10~40代まで幅広い層が利用しているSNSです。リポスト機能(他者の投稿を自分のフォロワーに共有する機能)があるため情報を拡散する力が高く、ブランドイメージを広めやすいツールだと言えるでしょう。
また、リプライ機能(他者の投稿に返信コメントを送る機能)により消費者と積極的なコミュニケーションがとれるため心理的な距離が近くなりやすいのも特徴。企業側から積極的にアクションを起こせば消費者と良い関係を構築し、ファンになってもらうことができます。

Instagram

Instagramは写真や動画を活用した情報をメインに発信するSNSです。視覚性に特化していることから、美容やファッションに関心が高く、トレンドに敏感な女性に多く利用されています。画像や動画でおしゃれに企業や商品のイメージを伝えられることが特徴で、消費者の憧れを刺激できます。ショッピング機能があるため関心を持ってくれた消費者をECサイトへ誘導することも容易です。

Facebook

Facebookは世界的にユーザーの多いSNSとして知られており、日本国内では主にビジネスシーンで活用されています。日本国内の主なユーザーの年齢層は30代以上が多く、落ち着いた雰囲気のツールだと言えるでしょう。
ビジネスに関する情報の拡散に強く、BtoB商材の売り込みなどにも効果があると考えられています。実名登録しているユーザーが多いため、信頼のおけるやりとりが可能です。

TikTok

TikTokはショート動画の投稿を中心とするSNSで、10~20代の若い世代から絶大な支持を得ています。比較的新しい媒体なので活用している企業がまだ少なく、今から参入しておけば他企業との差別化がはかれます。
消費者としてはまだ若い世代がユーザーの中心ですが、「未来の顧客を育てる」意識で活用することで、数年後のファン増加が期待できます。

LINE

LINEは国内で最も普及率の高いSNSです。メッセージ機能や通話機能はメールや電話より一般的になっており、ほとんどインフラのように活用されていると言っても良いでしょう。年齢層は子どもからお年寄りまで幅広い点が特徴です。
「友だち」として登録することで簡単に消費者と繋がりを持てる点も魅力。幅広い層の消費者に情報をダイレクトに届けたい場合や、クーポンを活用したキャンペーンを行いたい場合におすすめのツールです。

YouTube

YouTubeは動画に特化したSNSです。企業や商品の印象を音や映像を使ってわかりやすく消費者に届けることができます。
LINEと同様あらゆる世代にリーチできるのが特徴です。
動画は文字や画像よりもインパクトが強いためTikTokをはじめ、取り入れる媒体が増えています。YouTubeはその草分け的存在だと言えるでしょう。
他のSNSと連携させることも可能なので、配信している動画を別のSNSで拡散させたい場合にもおすすめのツールです。

SNSブランディングをするべき5つの理由

SNSブランディングを行う主なメリットは以下の5つです。
・ブランディングに費用がかからない
・若いユーザーに効果がある
・情報が拡散されやすい
・ユーザーとのコミュニケーションが取れる
・求人コストが減る
それぞれについて詳しく解説します。

ブランディングに費用がかからない

SNSブランディングは少ない費用でブランディング活動ができることがメリットです。かつて一般的だったテレビやラジオなどの媒体を使ったブランディングには高額な費用がかかりました。そのため、金銭的に余裕のある大手企業しか利用することが難しいという問題点がありました。
しかし、SNSはほとんどコストをかけず利用できます。そのため効果的に活用すればスタートアップ企業であっても多くの消費者に認知してもらうことが可能です。

若いユーザーに効果がある

SNSブランディングは若い消費者に対する効果が高いです。最近ではテレビを見る習慣のない若者が増えました。インターネットも「自分で検索エンジンに検索ワードを打ち込んで知りたい情報を調べる」のではなく、SNSのタグを使ってほしい情報を探すタグ検索が主流です。
SNSでブランディング活動を行うことで、若年層にしっかり存在をアピールできると言えます。

情報が拡散されやすい

SNSは他の媒体に比べて情報が拡散されやすいことがメリットです。X(旧Twitter)など、拡散力の高いSNSを活用すれば、リポスト機能などによって消費者を通じて情報が広がっていきます。
情報を目にする機会が増えれば企業の存在を認知し、興味を持ってくれる新規顧客も増えます。

ユーザーとのコミュニケーションが取れる

SNSのメリットは企業側が消費者とコミュニケーションを取りやすいことです。リプライ機能やコメント機能で直接言葉を交わすことで、消費者に企業への親しみを感じてもらえます。親しみは好感度アップに繋がるので、SNSでのコミュニケーション機会を活かせば、ファンや企業を信頼してくれるロイヤルカスタマーを増やすことができます。

求人コストが減る

SNSは求人媒体としても活用できることがメリットです。求人サイトなどを使って採用活動を行う場合、多くのコストがかかります。しかし、SNSに情報を載せ、興味を持ってくれた人にSNSを通じて直接連絡をもらうようにすればコストはタダになります。SNSブランディングに成功していれば企業への印象にも不一致が少なく、効果的な採用活動ができるでしょう。

SNSブランディングを成功させる8つのコツ

SNSブランディングを成功させるコツは以下の8つです。
・目的・目標を決める
・コンセプトを決める
・ペルソナ設計をする
・CJMを制作する
・メッセージに一貫性を持たせる
・コミュニケーションを大切にする
・フォロワー向けのキャンペーンを実施する
・SNSの更新時間を意識する
それぞれについて詳しく解説します。

目的・目標を決める

まず、SNSをどのような目的で活用するのかをしっかり決めましょう。認知度を拡大させたいのか、未来の顧客を開拓したいのかなど、目標によって使うSNSも発信する情報や表現も変わります。目的や目標がブレてしまうと期待した効果を得ることはできないため、最初に決めるべきポイントだと言えるでしょう。

コンセプトを決める

次に、伝えたいブランドイメージを始めとする、より詳細な内容を決めましょう。情報を届けたい消費者の具体像を定め、その層に興味関心を持ってもらえる表現を検討します。具体的には次のような内容を考えると良いでしょう。
・自社の強みや価値を洗い出す
・ターゲットを選定し、具体的な消費者像を設計する
・ターゲットに向けてアピールするポイントを絞る
・アピールポイントを伝えるのにふさわしい表現方法を検討する
・消費者の心を動かすストーリーを考える
上記に加え、キャンペーンの内容なども話し合えると良いでしょう。

ペルソナ設計をする

前項で取り上げた消費者の具体像のことを「ペルソナ」と言います。年齢や性別など大まかな層を設定する顧客ターゲットに対し、ペルソナは相手のライフスタイルや行動パターンまで細かく想定します。
例えば、「40代独身男性」がターゲットだとすると、「40代で年収700万円程度の男性。都内のマンションで一人暮らしをしており趣味はジムに通うこと。平日は残業が多く帰宅は夜10時頃になることが多い。不規則な食生活を気にしている」といった部分まで細かく考えるのがペルソナです。モデルユーザーの設定と言い換えても良いでしょう。
ペルソナをしっかり設計することで、発信するコンテンツや使用する画像などをより具体的に決められ、内容がブレにくくなるのです。

CJMを制作する

コンセプトの設定とペルソナの設計ができたら、CJM(Customer Journey Map:カスタマー・ジャーニー・マップ)を制作します。CJMは消費者が日常のどのような行動の中で発信した情報と出会い、どのように気持ちを動かすかという流れを考え、時系列順に並べたものです。
あくまで理想の行動予測にはなりますが、CJMを制作することでどのポイントでどのような対策をとるべきかを把握することができます。

メッセージに一貫性を持たせる

実際に発信する情報やメッセージ、ブランドイメージには必ず一貫性を持たせましょう。投稿ごとに受ける印象がバラバラだと、消費者に「この内容はピンときたが、こっちは興味がない」と思われてしまうだけでなく、想定していない層のユーザーを集めてしまう結果にも繋がります。情報はブレずにわかりやすく、一貫性を持たせて繰り返し発信することが大切です。

コミュニケーションを大切にする

ファンになってもらうためには、消費者に企業への親近感を抱いてもらうことが大切です。リプライ機能やコメント機能を活用し、消費者と適度なコミュニケーションをとりましょう。不適切なコミュニケーションは炎上に繋がる危険もあるため、必ず社内で事前に細かくルールを決めておくことが重要です。

フォロワー向けのキャンペーンを実施する

SNSを活用したプレゼント企画など、キャンペーンを行うことも認知度を広げるためには効果的です。キャンペーンは拡散されやすく、より多くの消費者に情報が届きます。コストはかかりますが、戦略的に行うことでそれ以上の効果が期待できます。

SNSの更新時間を意識する

SNSにはユーザーの目に留まりやすく、情報拡散に有利な時間帯(ゴールデンタイム)があることが研究によりわかっています。この時間帯は主婦層の反応が良い、この時間は学生の反応が増えるなど、ユーザー層によってアプローチしやすい時間帯が変わる点も特徴です。情報を発信する場合は、ゴールデンタイムを狙うようにしましょう。一般的なSNSのゴールデンタイムとターゲットユーザーは下記の通りです。

時間帯

ターゲットユーザー

平日:7:00~8:00
土日祝:8:00~10:00

・学生
・社会人

12:00~13:00

・主婦

15:00~17:00

・学生
・社会人

20:00~22:00

・学生

SNSブランディングの成功事例

弊社アイデアプラスがSNSブランディングに成功した海外インテリア販売企業(M社)の例を紹介します。

M社は以前からSNSを活用していましたが、フォロワーが1,000人程度から伸びず苦戦していました。そこでSNSマーケティングに詳しい弊社へ協力を仰ぎ、運用方法を見直しました。

投稿時間や発信内容にブレが見られたため、ペルソナを設計しCJMを制作。その上で効果的な投稿のガイドラインを作って情報を発信したことで13,000人程度までフォロワーを伸ばすことに成功しました。

SNSブランディングの注意点

SNSブランディングを成功させるコツは以下の3つです。
・炎上する可能性がある
・ブランドイメージがブレる可能性がある
・必ず成果が出るわけではない
それぞれについて詳しく解説します。

炎上する可能性がある

SNSは拡散性が高く、良いイメージを多くの消費者に届けることが可能です。しかし、拡散性の高さ故、悪い印象も一気に広がってしまう可能性があります。悪いイメージが多くの消費者に届き、批判が集まることを炎上と言います。炎上を避けるため、SNSの扱いには十分注意が必要です。
使う言葉や運営方法など、企業内でしっかりルールを決め、対策することが大切です。

ブランドイメージがブレる可能性がある

ブランディングで大切なのは、企業が「このようなイメージを抱いてもらいたい」と考えた印象を消費者に定着させることです。担当者が自我を出して好きなようにSNSを運営してしまうと、消費者に届けたいブランドイメージがブレてしまいます。
担当者全員が消費者に認識してもらいたいブランドイメージをしっかり意識し、それに合わせてSNSを運営することが大切です。

必ず成果が出るわけではない

SNSをブランディングに活用し始めたからと言って必ずしもすぐに効果が出るわけではありません。SNSは使い方も幅広く、失敗することも多々あります。失敗を次に活かしどんどん手法を洗練させていくことで効果が上がると考え、成果が出ないことを深刻に捉えすぎないことが大切です。

よくある質問

SNSブランディングに対するよくある質問に回答します。

SNSブランディングの効果は?

SNSブランディングに力を入れることで、消費者に企業のファンになってもらうことができます。また拡散性の高いSNSを活用すれば、消費者から消費者へ情報を届けてもらえるので、認知度も格段に上がります。
SNSブランディングだけですぐに商品の売上がアップするわけではありませんが、ブランドが認知され応援してくれる顧客が増えることでリピーターを育てられるメリットがあります。

日本で一番使われているSNSは?

現在日本国内で最も活用されているSNSはLINEです。アクティブユーザー数は9,000万人を超えているとの調査結果もあります。YouTube、X(旧Twitter)がそれぞれ2位、3位に続きます。4位~6位までの順位はInstagram、Facebook、TikTokです。
LINEとYouTubeはどの年代でも大きく支持されていますが、その他のSNSに関しては世代によってややばらつきが見られる点が特徴です。

まとめ

今回はSNSブランディングについて解説しました。SNSを活用したブランディング活動では、アプローチしたい層に適したSNSを選び、効果的に活用することが大切です。
そうは言っても、SNSが軌道に乗るまでの運営方法やフォロワーの獲得には経験とコツが必要です。最適な使い方がよくわからない・正しい方法で運営できているか不安があると言う方は一度プロに相談してみてはいかがでしょうか? 抱えている問題に合わせて適切なアドバイスを受けられます。
SNSブランディングでお困りの際は、ぜひ株式会社アイデアプラスにお気軽にご相談ください。

Writer

執筆者

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山村采実 ディレクター

山村 采実 ディレクター

静岡県出身。化粧品販売員を2年経験し、WEB制作やマーケティングに興味を持つ。 WEBデザイン科のスクールで基礎を学び、求人集客代行を行う企業でデザイナーとして入社。 求人バナーや自社の求人メディアサイトのペルソナ設計、バナー制作、SNS運用、広告管理などに携わる。 アイデアプラスではペルソナ設計やLPのディレクション、マーケティングツールの管理を務める。

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